テスラの電費がどのくらいが結構わかりにくい。時間で計算するのかリッター換算して電費を計算するのか。まず距離は容量と1kwh当たりの距離で計測してみます。
現在公開されている情報は「距離」と「容量」なのでテスラモデル3の場合の電費計算は以下となます。
モデル | 距離 | 容量 | 電費 (km/kwh) | 消費電力 (wh/km) |
スタンダード | 409km | 50kwh | 8.18km | 122.25wh |
ロングレンジ | 560km | 75kwh | 7.47km | 133.93wh |
パフォーマンス | 530km | 75kwh | 7.07km | 141.51wh |
上記のカタログスペックではパフォーマンスモデルは1kwhあたり7.07km走るとなるので1kwhっていくら?とか1kwhてどのくらいの時間で充電できるの?ってなるのでまずは値段から話しましょうか。東京電力の価格(2019/10/12時点)は以下となります。
電力料金 | 第1段階料金 | 最初の120kWhまで | 1kWh | 19円52銭 |
第2段階料金 | 120kWhをこえ300kWhまで | 1kWh | 26円00銭 | |
第3段階料金 | 上記超過 | 1kWh | 30円02銭 |
これが、分かりづらくしているのだが、一般家庭ではおそらく第二段階くらいまでは普通の生活で使う範囲の電力とすると、車用に使う電力は第三段階を超えるので単純にはいかないが第三段階の金額を基準にすれば算出根拠が確定できますので1kwhあたり、30円02銭。計算しやすいように30.02円としましょうか。
そうするとリッターあたり14キロ走る車と1kwh当たり7.07走るパフォーマンスモデルを比較した場合、2kwhで14.14km走れて、コストが60.04円がかかるので燃費=電費となり、リッター60.04円と同じになるわけです。
次に1kwhあたりどのくらいの時間で充電できるのかという話になるとこれもややこしく、環境に依存するわけですね。
しかも、1kwhあたりの時間は0.5リッター分なので時間が分かったところで仕方ないので、空の状態からフル充電までの時間を知りたくなります。
以下にウォールコネクタの仕様が以下となります。
ブレーカー (A) | 最大出力 (A) | 200 Vの電力 (kW) | 充電時間 満充電(h) | 走行距離 (km/h) |
100 | 72 | 14.4 kW | 5.21 | 101.76 |
60 | 48 | 9.6 kW | 7.81 | 67.84 |
50 | 40 | 8.0 kW | 9.38 | 56.53 |
40 | 32 | 6.4 kW | 11.72 | 45.22 |
30 | 24 | 4.8 kW | 15.63 | 33.92 |
20 | 16 | 3.2 kW | 23.44 | 22.61 |
テスラモデル3の仕様の制約として、家庭用の最大出力は200V48A(100V96A)となりますので電力は9.6kWとなります。
一般家庭においてブレーカ100V60Aが従量電灯Bの最大となりますのでテスラが48A使うと100V換算で96Aとなります。そもそも従量電灯Bでは無理です。契約変更せずにつなげると即ブレーカが落ちます。従って契約を14kVAとかにする必要があります。
14kVAで契約とかは基本料も286円×14=4,004円となります。1kVA増える毎に286円加算されるので、毎月の基本料を押さえたい場合、実際に使っている電力を考えてバランスをとるのが良いでしょう。家庭で使う電力とテスラの両立を考えるとブレーカの契約を10kVAにして、家庭用に36Aテスラ用に32A(64A)と割り振ると6.4kWの出力になります。
(夜しか充電しないから大丈夫だ。という人もいるかもしれませんがここでは除外します。)
単純に、伝送劣化などの計算を入れなければ難しくないです。
満充電には48A(96A)で7.81時間、1時間で67.84km走行可能
満充電には32A(64A)で11.72時間、1時間で45.22km走行可能
と考えると、わざわざ48A(96A)にする必要性があるかが疑問に思ってきますね。とはいえ、趣味の世界ですと最大を求めたくなるのも人情ですかね。